光触媒技術で、地球環境を守る

ニュース

2021.10.18 お知らせ

2021年度 技術研究会 開催のご案内

2021年度技術研究会開催致します。
今年度もZoomによる開催となります。講演内容は、「光触媒材料の屋外暴露試験による防藻性能評価の状況」 と、 「Zスキーム水分解可能な光触媒膜を利用したソーラー水素製造」です。
聴講ご希望の方は、添付の「技術研究会申込書」に必要事項を記入の上、Eメールで光触媒工業会 事務局宛にお申込み下さい。

1. 日 時:2021年10月28日(木)
      13:30~15:50(入室 13:00~)

2. 場 所:Zoomミーティング
     ID,URL等 詳細につきましては、お申込み頂きました後に
     ご連絡させて頂きます。

3. 参加費:会員、学生 無料
     非会員 3 ,000円/名

4.申 込:添付の「技術研究会申込書」に必要事項を入力の上
     Eメールにて、光触媒工業会事務局宛にお申込み下さい。

5.申込締切:2021年10月15日(金)

6.講演内容:
「光触媒材料の屋外暴露試験による防藻性能評価の状況」
講師:光触媒工業会 標準化委員会 委員長 榎本 孝之 氏

住宅など建築物の屋根や外壁に、緑色または暗紫色に汚れる現象が見られる。 この汚れの多くは藻類の付着、繁殖により発生する現象である。国内の北面の日当たりの悪い部位で多く発生し、美観を損ねることからコンプレインとなっている。
現在、光触媒材料の防藻試験方法は、ISO19635(2016)を基として技術的内容を変更して原案(JIS R 1712)を作成している。この試験方法について簡単に触れる。光触媒工業会 標準化委員会 防藻WGでは、JIS試験方法制定に先駆け、JIS試験による防藻活性値と屋外曝露試験結果の関係から製品認証化を目指し、2019年3月より光触媒材料の屋外曝露試験を実施して、データの蓄積を行っている。
今回は、屋外曝露試験による光触媒材料の汚染状況と付着生物の解析を行ったので、その結果について報告する。

「Zスキーム水分解可能な光触媒膜を利用したソーラー水素製造」
講師:TOTO株式会社 主席研究員 徳留 弘優 氏

光触媒を利用した太陽光による水からの水素製造技術は人工光合成の一つであり、カーボンニュートラル実現に貢献できる技術として、再び注目度を増している。酸化チタン電極を用いた紫外光照射による光電気化学水分解反応である本多-藤嶋効果の発見をきっかけとして、近年では可視光に応答して水を分解可能な粉末光触媒も見出されており、その技術実証を目指した大型国家プロジェクトも現在進行中である。我々は、このプロジェクトにも参画し、実用的な人工光合成デバイスとして、2段階励起による水分解水素製造が可能な多孔質光触媒粒子膜を開発している。
本講演では、水分解光触媒の設計と、そのデバイス化に関する現状と進捗について紹介する。